2017年11月19日日曜日

「めんどくさい」と思ったときが「セレンディピティー」のチャンス!(2017年11月号vol.17)

広辞苑で

「セレンディピティー」

と調べてみると「思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招きよせる力(おとぎ話『セレンディプ〈セイロン〉の三王子』の主人公が持っていたことから)」とありました。

「ISO通信」のブログ化を準備しているとき、これもセレンディピティーかな、と感じる出来事がありました。

ブログを始める前に、既に『ISO通信』というタイトルが使われているかもしれないと思って調べてみました。
そして、国際標準規格に関するコンサルティングをしている人見さんという人が
「ISO通信」の名前でコラムを書いていることを知りました。

連絡先があったので「私も『ISO通信』というタイトルでブログを書こうと思っていますが、人見さんの方では商標登録などしていませんか」と質問してみました。するとすぐに「登録はしていませんし、磯さんがブログを開設しても問題ありません」と返事がきました。

最初に連絡した時は、返事が来ないかもしれないし、来たとしても否定的な内容だったらどうしよう、と思いました。
しかし人見さんからはすぐに返信があり、タイトルの使用も快諾してくれました。
人見さんは異業種交流会も主宰していて「一度、情報交換しませんか」というお誘いもありました。

人見さんのフルネームで検索してみると、私と同郷の栃木県北部の出身であり、しかも同学年の生まれであることが分かりました。

会って話してみると、人見さんの中学のときの友人が、私の高校時代のクラスメイトで大いに驚きました。そしてその時に「セレンディピティー」という言葉を思い出しました。



人見さんには著書があり、日経新聞が運営しているサイトに記事も書いています。
最近は情報セキュリティ分野のISOに関する問い合わせが多いそうなので、気になることがあったら人見隆之さんのホームページ( http://www.iso-mi.com/ )をご覧下さい。

人見さんに最初に連絡するときに「セレンディピティー」を意識したわけではありません。むしろ、めんどくさいことしなくてもいいかな、と思いました。しかしそのとき

「あ~、(ルールを)思い出しちゃった」

と心の中で言いました。

私は「面倒くさいからやめようか、それともやるべきか」と迷ったときは「やる」ことを選択するようにしています。これが本来のマイ・ルールです。しかしこのルールを都合よく忘れてしまうこともあります。忘れてしまった場合は諦めることにして

「本来のルールを思い出した場合は必ず実行する」

という第二のルールを作りました。

その結果「あ~、思い出しちゃった」と感じることがよくあります。しかしそのときに実行しておくと、後で楽になったり実を結んだりということがよくあるので
「仕方がない。思い出しちゃったから、やっておこう」
と考えられるようになりました。

そんな風に考えて行動することが「セレンディピティー」と呼ばれる幸運につながったらいいな、と思う打算のあるケースもありますが、
「めんどくさい」
と感じたら幸運のチャンスと思ってみてはいかがでしょうか。

2017年11月18日土曜日

自己紹介

・2010年5月にトランサーチ・ジャパン アソシエイツに入社し、人材紹介及び組織人事領域のコンサルティングに従事しています。

・世界の60都市で事業を展開しているトランサーチ グループは、エグゼクティブサーチの分野で世界のトップ10にランクされているサーチファームです。

・2024年8月 代表取締役社長に就任。

*近江商人の「三方よし」に習い、『転職者、採用企業、世間、自社』の「四方よし」をモットーとし、明日の元気につながる転職支援を心がけています。

【その他の経歴】
・1992年3月 上智大学 法学部 法律学科 卒業

・1992年4月 – 2008年5月
1992年に当時のNKK(日本鋼管株式会社)に入社し、官庁営業・人事・民間法人営業などを経験しました。
JFEホールディングス発足以降はJFEエンジニアリング株式会社に所属。

・2008年6月 – 2010年5月
スポーツライティングに挑戦し、いくつかの記事が雑誌やWEBサイトに掲載されました。
無謀な挑戦であることは自覚していましたが、この期間には多くの学びと気づきがあり、自身の職業観を確立することができました。

【このブログについて】
2016年7月に『ISO通信』というタイトルでメールマガジンの配信をスタートしました。
「バックナンバーを読めるブログはありますか」という問い合わせを頂き、2017年9月にブログを立ち上げ、過去の記事を掲載しました。

2017年11月16日木曜日

『ISO通信』2017年10月号 vol.16 について

ISO通信』は20167月にメールマガジン形式でスタートしました。
月に一度、メールマガジンを発行しております。

ある人から
「バックナンバーを読めるブログなどはありませんか?」
との連絡を頂き、ブログを開設しました。

201710月号は、ある大手メーカーの前社長のインタビュー記事をメールマガジンで配信しました。
ブログではなくメールマガジンとして配信することを前提にインタビューさせてもらったので、バックナンバーを掲載することは控えました。

メールマガジンの配信をご希望のかたは、下記のアドレスまでご連絡下さい。
k.iso.transearch@gmail.com


「結果重視」派と「プロセス重視」派 あなたはどちらですか? (2017年9月号vol.15)

「2008年と2009年はスポーツライターを名乗って活動していました。」

と、開き直って言えるようになってきたのは、わりと最近のことです。16年間務めた会社を辞めて、未経験の仕事を始めてしまったのですが、当然のようにほとんど無収入でした。

しかし、自分の認識としては無職ではなかったので
 ”『自称プロ』のスポーツライター”
ということになっています。
(よく聞かれるのですが、当時、子供は5歳と3歳で妻は専業主婦。よい大人はマネしないでね。)

収入的には空白の2年間ですが、私にとっては「働き方革命」の2年間になりました。「改革」というよりも「革命」です。
サラリーマン時代の私は「プロセスと結果ではプロセスを重視すべきである」と考えていました。しかし、フリーライターになってからは「結果がすべてである」に変わりました。
フリーランスの場合、どんなに頑張っても結果が伴わなければ、お金を稼ぐことはできないからです。

私は、減っていくばかりの預金残高を見て早く結果を出さなければ、と焦っていました。
「野菜の値段が上がっています」というニュースを聞いただけで、胃にチクチクとした痛みを感じたことをよく覚えています。

結果を出す方法を真剣に考え続けたのですが、やがて「結果につながるプロセスが最も重要である」と思うようになりました。フリーランスになる前の私は、頑張っている姿勢もプロセスの一部だと勘違いしていて「一生懸命やっているんだから、少しは評価して欲しい」と甘えていたことに気づきました。



水の入ったコップに塩を入れると、塩水が出来上がります。塩と砂糖を間違えてしまったら、出来上がるのは砂糖水です。
一生懸命に作業しても、出来上がったものが砂糖水だとしたら、プロセスが間違っていたことになります。この場合、一生懸命に砂糖を投入している姿勢を評価するわけにはいきません。

塩と砂糖ならすぐに分かりますが、仕事の場合、プロセスの過ちに気づかず、やみくもに頑張ってしまうこともあります。しかし、その姿勢を評価してもらいたいと思うのは間違いで、結果が出ていない理由を考えてプロセスを変える必要があります。

自分の意思でプロセスを変更するのが困難と思える仕事もあります。

例えばメーカーにおける技術開発と品質保証の仕事では、品質保証の方がプロセスの融通性がありません。製品の表面にキズがないかを目視確認する仕事や寸法にズレがないかを計測する仕事の場合、試行錯誤でプロセスを変更する余地は少ないと言えます。

仕事にマンネリを感じて転職を考える人もいますが、言われた通りにキズの有無をチェックしていました、というだけの経歴では採用面接でのポイントは高くなりません。
ある品質保証担当者から次のような話を聞いたことがあります。
「キズの目視確認を自動化することが工場の課題でした。自動化システムの構築は私の担当ではありませんでしたが、私なりに気づいた視点を開発担当者に伝えたことで、より良い自動化システムが出来上がったと思います」
その男性の提案内容は具体的で説得力があり、転職の面接でも評価されるだろうと感じました。

私の仕事にもプロセスの改善余地はたくさんあるのですが、日々のルーティンワークに追われ、気づくと夜になっている毎日です。

ISO通信』は、面談で接する優秀な方々の行動特性や思考パターンなどをお伝えすることが、誰かの役に立つかもしれないと思って始めましたが、「プロセス改善」のつもりでもあります。

(趣味で書いている駄文を勝手に送りつけているだけのような気もしますが、その点はご容赦頂き)
採用ニーズが発生したときや、転職を考えたときに

「あのエージェントに連絡してみよう」

と思いだして頂ければ幸いです。