16進数の小数0.248を10進数の分数で表したものはどれか。
ア:31/32 イ:31/125 ウ:31/512 エ:73/512
試験の例題を見てみましたが、なんのことやら、さっぱり分かりません。
高校2年生の長男が「基本情報技術者」の国家試験を受けるそうで、珍しく真剣に勉強しています。これまで、勉強が嫌いで仕方なかった長男が「勉強していて楽しい!」と言うので嬉しく感じるのですが、大学受験の勉強もそんな気持ちでやってくれたら、と思わないでもありません。
「なぜ勉強しなきゃいけないの?」
子供の頃、だれでもそう思ったことがあるでしょう。
我が家には二人の息子がいて、子供たちにそれを聞かれたら
「未来の選択肢をたくさん残しておくため」と答えようと思っていました。
生まれたばかりの赤ちゃんは、将来、宇宙飛行士になるかもしれないし、詩人になるかもしれないし、オリンピック選手なるかもしれません。サラリーマン、農家、ホームレス、ニート。夢のような未来もあれば、考えたくない未来もあります。
「大学生の前半くらいまでは、基礎的な知識と幅広い教養を身につけておくことが重要で、本当になりたい職業に出会ったとき、専門性を高めるための勉強をすればいいんだ。元素記号を暗記しておいてよかったと思うことだってあるかもしれないよ」と言おうと思っていたのですが、子どもたちは面倒なことを予感するとすぐにどこかへ行ってしまいます。いつもそんな調子なので「いいから黙ってオレの話を聞け!」といった風に説教し、結局、反発されるだけだったのですが、諦めて放任すると自分でやりたいことを見つけてきました。そして
「IT分野では日本はメチャクチャ遅れているから、英語のサイトを読まないといい情報がとれない。だから英語も勉強しようと思う」などと言っています。
それを聞いて「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉を思い出しました。喉が渇けば、馬だって自ら行動して水辺を探しに行く、ということですね。
職場のマネージメントにおいては、HOWを教えるよりもWHATやWHYを与えた方がよいと、最近参加したセミナーで教えてもらいました。つまり、仕事のやり方を教えて忠実にそれを守らせるより、なぜやるのか(WHY)を理解してもらい、目的を達成するために何(WHAT)が必要かを自ら考えてもらう方がよい、ということです。
確かに、新商品を開発する仕事(WHATを自分でつくれる仕事)と量産化された定番商品を販売するために、このルートを回って営業しなさい(HOWを与えられた仕事)と指示される仕事では、前者の方がワクワクしそうです。
しかし、新商品の開発もルート営業も、会社にとってはどちらも大切な仕事です。そしてルート営業にWHATやWHYが不要なわけでもなく「堅調だった売上に陰りが出てきた理由は何なのか」「消費者は次に何を求めているのだろう」などを考えれば、ただやらされている感覚ではなくなります。