2017年9月24日日曜日

新鮮!ダイバーシティー的にはノンネイティブコースがおすすめです。(2017年4月号 vol.10)

セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジンバブエ、ザンビア、エルサルバドル…。

世界一周旅行でもしなければ、これらの国の人と話す機会などないだろう、という国ばかりですが、最近は毎朝、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナの人と会話しています。フィリピン人と話す機会も多く、ジンバブエやコロンビア人が先生であるケースもあります。

オンライン英会話、始めました。

同僚の外国人は「お前の英語はなんとかなっているから心配するな」と言ってくれますが、話すことに関しては、大いに改善の余地があると感じています。そして、久しぶりに海外出張することになったので、オンライン英会話を試してみました。

ジンバブエの人に英語を習う日が来るとは想像したこともありませんでしたが、やってみると面白い。
ヒアリングよりも話す力の向上が目的なので、ネイティブの講師にはこだわりませんでした。
(英語ネイティブの人を講師に選べるコースよりも)ノンネイティブコースの方が安い!というのも理由ですが、アメリカ人やイギリス人と話す機会はたまにあるのでセルビア人やザンビア人と話してみたい、という好奇心もありました。

私が受講しているのは1日25分のコースで月々に払っているのは、5~6千円程度です。この値段から講師の時給を推定すると、300~400円くらいだと思いますが、ネット検索で調べてみるとセルビアの平均月収は4~5万円のようです。経済水準の格差が低価格のオンライン英会話システムを成立させています。


トーマス・フリードマンの言うように世界がフラット化していくのなら、同レベルのスキルを持つ英会話講師は国籍がどこであろうと同じ賃金になるはずですが、それにはもう少し時間がかかるかもしれません。
「フリードマンの予言は外れた。むしろ貧富の格差は広がり世界はデコボコ化している」という意見もありますが、私がジンバブエ人に英会話を習っているという現実は、世界がフラット化していく過程の末端現象だと思います。

さて、固い話は横において、オンライン英会話を有効活用するためには「生徒力」を高める必要があります。
「プロフィール写真をみて、若くて美人(orイケメン)の先生ばかり選んでいます」
という人の「生徒力」は低いはずです。

オンライン英会話では、パソコンの向こうにいる先生たちのプロフィールを見ながら受講する先生を決め、マンツーマンで会話します。思い立った15分後には授業を始めることもでき、かなり便利です。
(オッサンのさがで)最初の頃は「若くて美人の先生」に吸い寄せられていましたが、学生のアルバイト講師だと会話に深みがないので、ベテランの講師を選ぶようになりました。

「お気に入り」の先生としてブックマークをつけているセルビア人の男性は、すました表情で「それに関して、あなたはどう思う?」「どうしてそう考えるのか?」と次々に質問してきます。
思うように答えられず、苦しくなるのですが、会話の力は上がります。

受講後に、先生を評価する仕組みがあり、私はその先生の授業に最高点をインプットしました。この先生の評価点が低かったので、選ぶときに少し躊躇しました。しかし、この先生の評価が低いのは生徒の甘えであることに気づきました。

評価点の高い先生は生徒から選ばれやすく、より多くの授業を行うことができます。そのため、会話を楽しく盛り上げて、お客様である生徒に優しく接し、評価点を上げようとする傾向があるようです。

しかし会話は盛り上がったけど、話している時間より聴いている時間の方が長かった、というのでは力がつきません。
英語研修にオンライン英会話を利用している企業もたくさんあるようですが「生徒力」アップのための事前講習をしてはいかがでしょか。

*生徒力アップに興味のある方は、個別にご連絡ください。人材コンサルティングに関するお問い合わせもお待ちしております!